授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「おにごっこ」国語2年 「はじめ」「中」「おわり」迷いそうになる時


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


 
集団遊び遊びとして定着しているおにごっこ
教材「おにごっこ」は子どもたちの今の興味に沿った内容なので日頃の自分のおにごっこ経験と結びつけながら読みすすめることができる。
 

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単元の最後に自分たちが紹介できる遊びの説明文を書きポスターや新聞やブックなどを作成する取り組みがよく行われている。
この教材では「はじめ」「中」「終わり」の構成や順序をあらわす言葉を理解し読み書きの活動で使えるようになることをめざしたいところだ。
授業では段落ごとに全体を読み取った後のはじめ 中 おわりの構成を考える場が面白い。
 
説明文の構成を考える授業を考察しよう。

 

 導入

T: この間からみんな遊びでいろいろなおにごっこをしています。どんどんふやしていったね。何個ぐらいしたか覚えてますか?
 
C: 23個!
 
T: 数えて自由帳に書いている人がいたけど23個もあったんですね。おにごっこって楽しいですね。みんなはおにごっこについてどう思う?
 
C: 楽しい
C: みんなでできる
C: 走りがおそい人も楽しめる
C: きまりがあればあるほどおもしろい
 
T: 説明文「おにごっこ」を今勉強しています。一通り何が書いてあるかわかりましたね。つなぎの言葉も大事だとわかりました。今日はこの説明文の全体をいくつかに分けてみようと思います。今までにもお話を分けたことがあるよね。覚えてますか?
 
覚えてる・・
はじめ なか おわり・・・・の声
 
T: はじめ なか おわり・・でてきましたね。「お手紙」でも分けたし「スイミー
でも分けました。「動物園のじゅうい」でも分けました。まず細かく分けてみましょう。どこをみたらいい?
 
C: 一文字下がってるのがある
C: ものさしでひいたらわかる
C: ひかなくても一番上の字を見ていったらわかる 
 
T: ではその一文字下がったところを①と書こきましょう。最後まで番号をつけてください。
 
・・・・・・・
机間指導で「一文字下」がわかっていない子を個別支援する。 
 
T: いつくありましたか?
 
6個・・の声
 
 T: そう全部で6個です。では今から「はじめ」「中」「終わり」はどこなのかグループで話し合ってみましょう。話し合う前に一度全文をグループで読みあってから考えましょう。 
 

グループ交流10分

 
T: では話し合ったことを発表してね。「はじめ」はどこだと思いますか?
 
C: ①です。おにごっこを紹介している…
C: ①はみんなでできるって紹介して・・きいている。
C: はじめは①です。①は問いかけだから(3班)*
C: ①はみじかいし本の「はじめに」と似てる 
C: おにごっこを紹介してるから①です。
C: ②も「はじめ」なら説明が始まってるからおかしくなる。
C: ①と⑥は説明してないから 
 
 T: さっき3班が問いかけって発表してくれたけどどんな問いかけですか?
C: どんなあそびかたがあるのでしょう
C: なぜそのようなあそび方をするのでしょう
 
T: 2つを問いかけているんだね。②は問いかけてることある?
C:  ②からあとはおにごっこの説明をしてる。
 
T:  じゃあ①だけが「はじめ」「中」「おわり」の「はじめ」でいい?
 
 いいです・・の声
 
 T:  では逆に終わりはどこになる?
 
C:    ⑥だけだと思います。
C: ⑥はおさらい・・説明してないから
C: いままでやってきたことのまとめをしてるから
C: おわりらしい文だから
C: おにごっこの説明がおわってふりかえっておさらいをして・・ふりかえってる
T: ふりかえってる?
 C: 算数でいったら・・・まとめみたいんなもの
 T: では⑥だけが「おわり」にあたるってことでいいですか?
 
いいです・・の声
 
 T:  次に「中」にいくけど・・残りの②から⑤が中でいいかな?
 C:    先生! おにごっこの説明は3つなのに4つの段落があるからややこしいです。
 
T:  ややこしいですか?ここではいくつのおにごっこ説明している?
C: 3つ
C: 4つ
C: 4つめは3つめにはいるから3つ
 
T: 4つめが3つめにはいるってことはどういうことですか?②から⑤までをもう一度読んでみてグループで話し合いましょう。
 

グループ交流5分

 
 T:  話し合ったことを発表してください。
 
C:   ぼく達はいくつのおにごっこが書いてるかなって考えたら3つしか書かれてないからあれ?ってなりました。段落は4つあるけど。
 
C: ②は、にげてはいけないところ ③は、つかまらないところ④は・・遊び方の・・
つかまった人がみんなおにになるふえおにのこと。その後でふえおにはすぐ終わってしまうから手つなぎおにのとをつけたしている。
 
T:    一気に説明してくれたね。ありがとう。なるほど。おにごっこの種類は3つという考えと4つという考えがあったね。・・・・・・おにごっこの説明は何番の文に書かれていますか?
 
C:    ②③④⑤です。
C:   ②③は普通に説明していて⑤は④のふえおにの工夫を説明してるから説明は説明だから
C:   ⑤は「おわり」のまとめには入らないと思います。
 
T:   ⑤のはじめは「ところが」って書いてるよね。
C:  ところがって書いてるから④とつながってると思います。
 
なるほど・・という声
T:    ではざっくり考えると1つの段落に1つのおにごっこの説明・・というわけでは
ないけどおにごっこの説明には違いないし「ところが」で④とつながってると考えて
②③④⑤は「中」でいいですか?
 
うなづく子多い。
説明の中に入ってんのか・・の声
 
T:   ①から⑤までをまとめてみます。みんなもノートに書きましょう 
 板書
 はじめ  ① しょうかい 問いかけ    
 中    ②〜⑤      せつめい         
 おわり  ⑥ ふりかえり まとめ  

 【授業の考察】 

 
子どもが迷いそうになったところは「中」のくだり。①と⑥はきっちりと答えは出たのに・・なぜ②③④⑤は同じ形じゃないんだろうと子どもたちは考えがちだ。
 
とっても面白い説明の文章を切り分けて構成を明らかにする際その作業の中で、文章の言い回しや論の進め方によってはうまくスパッと切れないこともある。⑤は「おわり」の方がいいんじゃないか?解決策なんだから・・と考えたりする。
子どもたちの意見がわれると先生も混乱して収拾がつかなくなることが多い。
 
 
このように文章を俯瞰して見ることが苦手なこの年齢では文章の読み取りを深めるがあまり突然迷い出してしまうことがある。したがって構成をつきつめると結局
あまりわからない
モヤモヤする・・・
といった子が出てくることが多い。
本授業ではそのような迷いに入りそうな子どもたちを察して次のように違う視点を
入れて緩めたことが効果的だった。
 
T: 4つめが3つめにはいるってことは
  どういうことですか?
・・・と子どもの疑問をまず拾って・・・  
  T:  ・・・・なるほど。おにごっこ
  種類は3つという考えと4つという
  考えがあったね。
  ・・・・・・
・・・と一応共感して
  
T:    おにごっこの説明は何番の文に
  書かれていますか?
T:   ⑤のはじめは「ところが」って
  書いてるよね。
・・・と違う視点を導入する。 
 
T:    ではざっくり考えると1つの段落に
  1つのおにごっこの説明・・という
  わけではないけど
  おにごっこの説明には違いないし
 「ところが」で④とつながってると考えて
  ②③④⑤は「中」でいいですか?
 
・・・・ とまとめる。
 

 

この授業ではそうはならなかったが別のことにこだわる子もいる。
 
①の問いかけを見つけることは大事だがその延長で
どんなあそびかたがあるのでしょう
なぜそのようなあそび方をするのでしょう
この問いかけの答えとなっているのは何段落なのか疑問に感じて質問してくる子どももいる。特に2つめの

なぜそのようなあそび方をするのでしょう

 

の答えを文章の中で「抜き出す」のが2年生には難解である。文学と教材の間の料理が難しいということか。予想のつかない子どもたちの思考にあたふたしてしまうことも多い。
 しかしこのような迷いは決して不毛なことではない。45分をうまく料理したいものだ。

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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