授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「ひき算」算数2年  2位数ー2位数 スモールステップの強み!キーワードの強み!


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


  学習指導要領

 
  •  2位数のー2位数=2位数の減法計算の仕方を1位数などの基本的計算をもとに理解する。
  • 単元の最終は加法と減法の相互関係について知り計算の確かめができるようにする。 
この単元の導入の1時間の授業を考察しよう。
 
めざすは38-15の計算。ここにたどり着くまでスモールステップを見てみよう。
 

 導入

 
T: さあ今日から新しいお勉強が始まるよ。まずみんなにききたいことは数のことだよ。今日は月22日だね。22ってどんな数?
 
C: 20より2多い数
C: 十の位が2 一の位が2です
 
前から●●はどんな数?という問いを色々の場面で投げかけ考えさせていたので2位数の数字に興味を持っている様子だ。
 
T: みんな折り紙で誕生日会のわっかを作ったことあるでしょ。そんなときのことを想像してね。
 
あるー 幼稚園の時いっぱい作った・・などの声
 
T:  折り紙で作ったことはあるけどたくさんの折り紙を何枚か数えたことあるかな?
 
なーいの声
 
T:  今日は折り紙を数えるお話です 。
 

既習事項の復習  

 
T: では問題をいいますね。16枚の折り紙があります。9枚使いました。残りは何枚ですか?っていう問題。これは何算?
 
C: ひき算です。
C: のこりの・・ってでてきたらひき算。のこりのはキーワード
C: 16-9
 
C: さくらんぼ計算ですると・・まえに行ってもいいですか
  (黒板前に出る)
  9を6と3にわけて16から6をひいて10になって3をひいたら7になる
  結局・・7
C: 16の中には10があるから10-9=1  6+11をして7
C: 答えは7
 
T: 答えの出し方を説明できますか
 
C: 16を10と6に分けて・・6から9はひけないから10から9をひいて1。 
  1とばらの6をたして7
   
 
T: いいね。では次の問題。40枚の折り紙がありました。10枚使いました。残りは何枚ですか? ・・・・っていう問題。わかりますか?
 
C: 40-10
C: 30が答え
 
 
T: 答えの出し方を説明できますか
 
C: 10のまとまり4個から1個ひいた
C: 4-1といっしょ・・
C: 10円玉で考えた
 
T: いいね。ではまたまた次の問題。27枚の折り紙がありました。5枚使いました。残りは何枚ですか?っていう問題。これは?
 
C: 27-5です
C: 27を20と7に分けて考える
C: 20と7にわけて・・5だから・・7-5で2で22
C: 5はばらだからおんなじばらの7で計算する
C: 27-5は27をさくらんぼで20と7にわけて・・
  まえに行ってもいいですか?・・
  答えは22
 
T: 今まで説明をしてくれた中で今日のキーワードがありました。それは
ばら
  10のまとまり
  ばらだからおんなじばらの・・
  十の位
  一の位
このキーワードを板書する。 
 
T :これが今日のキーワード・・覚えておいてね。ノートに書いて赤で囲みましょう。
 
f:id:You-will-find:20191208161228p:plain
 

問題の提示 

 
T: 次が今日のメインの問題だよ
 
おりがみを38まいもっていました。このうち15まいつかいました。のこりはなんまいですか?
 
  今までにない計算だね。
 
この後めあてを提示し見通しを話し合う
 

 見通し→自力解決

 
C: ひき算でできる
C: 式は38-15です
C: さくらんぼ図でします
C: ブロックでします
C: ことばでかきます
C: お金の図でします。
 
自力解決 15分
 
子どもたちはノートに何通りも方法を書いている
 
中には 考えを書いて消す・・・を繰り返す子もいる。
先生は
「どんどん書いていこう」「書いた考えは消さないで残して おこう」・・・と言いながら机間指導している。
筆算でしている子にはどんな手順でしているか言葉で書くように言っている。
 
つぶやき・・
ブロックではうまくいかないね?
先生4個目書いてもいいですか?
もう4個も書いたの?
 
自力解決の実態は次の通り
 
さくらんぼ図・・・・ 14
ブロック図・・・・・  6
ことば・・・・・・   6
1つブロック・・・・  6
筆算・・・・・・・・  2
まる図・・・・・・  10
 

集団解決 

 
T: では考えを発表しましょう。キーワードは 10のまとまり 1のばら 十の位 一の位 です。この言葉を使うとみんなにわかりやすくなります。
 
C: さくらんぼでしました。まず38を30と8に分けて15を10と5にわけてする
C: どっちもさくらんぼで分ける。
C: さくらんぼで分けるのがみんないっしょの分け方になった。 
C: ブロックでしました。30-10は20で8-5は3で合わせて20+3して23
C: 十の位で20にしてから一の位を計算して20+3して23
 
T:  さくらんぼでしてもブロックでしてもよくにているところがあるよ。何か気づいたころはないですか?
 
C: 答えは23
C: さくらんぼもまる図もどっちも十の位と一の位を分けて考えてる。
C: 10のまとまりとばらに分けて考えてる。
C: だから同じ分け方になった。
C: みんななんか似てる
C: まる図はブロックより書くのが大変だった。
 
T: では今日のまとめを書きましょう
 
まとめ 
 
38-15の計算は「10がいくつ」
「1がいくつ」で分けて考えるとできる。
「10がいくつ」は
十の位に「1がいくつ」は一の位に書く。
 

【授業の成果】

 
2年生という発達段階を視野に入れた授業だ。
まずウォーミングアップがいい。毎日何かで2位数の数字が出てきたら〇〇はどんな数?ときいていた。例えば新しい英語の先生は36歳っていってたね。36ってどんな数?
  30より6多い数
  40より4少ない数
  十の位が3で一の位が6
・・という具合である。
 
子ども達は数に興味を持って生活し自分達から67ってどんな数?と言い合って遊んだりしていた。
 
次にシンプルなことだが余計な概念を取り除いている。
 
折り紙の楽しさだ。折り紙と聞いただけで折り紙で色々なものを作ったことを思い出す。折り紙はお道具箱に入ってるかなとかこの間ツルを教えてもらっただとかたくさんの色だとかに想いを馳せる。
 
現に本時でもお道具箱を見た子が4人ほどいた。落ち着きのない状態の子はどのクラスにもいる。それも踏まえて想いを一旦シャットアウトしている。
 
T:  折り紙で作ったことはあるけど
 たくさんの折り紙を何枚か数えたことあるかな?
 なーいの声
 T:  今日は折り紙を数えるお話です 。
このくだりは効果的だ。
 次に既習の復習をする。
16−9で繰り下がりの引き算を復習。
10借りてくる。十の位から借りてくる・・を復習した。
 
次に40−10
その次に
27−5・・
という具合に少しずつ2位数の引き算のちょっと違うパターンを復習した。さくらんぼ計算のことを思い出させている。
 
次にキーワードが効いていた。ばら 十のかたまり 位 などの算数用語を同時に復習し板書しノートに書かせたが・・
 
 このような復習に20分を要したがそのおかげで本題の38−15がすんなり解決できた。次の様にキーワードをもう一度想起させて交流をスムーズにしたことも効果があった。
 
T: では考えを発表しましょう。
  キーワードは 
 10のまとまり 1のばら
 十の位 一の位 です。
 この言葉を使うとみんなに
 わかりやすくなります。
 
習ったことから答えは導けるという自信を子ども達は持っている。だから学習が楽しくクラスが明るい。先生の配慮に頭がさがる。学ぶ側の立場に立っていることがいいのだと思う。

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

人気コミックを全巻セット

www.you-will-find-sennseiouen.com