授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「マット運動」体育5年 課題別グループの挑戦 開脚前転・開脚後転 


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


 

マット運動は運動形態が非日常であるため、子ども達は初めあまり興味を示さない。練習して新しい技ができるようになると、次の新しい技に率先して挑戦するようになり、ようやく意欲が出てくるという特性がある。自己の能力に応じた回転系(前方後方側方に回転する技)、巧技系(倒立したりバランスをとったり巧みにジャンプする技)の技に取り組み、これらの組み合わせが円滑にできるよいうになることで楽しさや喜びを味わうことができる。

高学年になると一人一人の運動経験の違いから技の種類や習得の程度に差が出たり、気持ちの持ち方や授業の取り組み方よっても差が出てくる。特に回転系では特に回転系では技能の差が大きくなる。「みんなのようにうまくできない」「怪我するのが怖い」「体が固くて難しい」などの理由でマット運動が嫌いだという子もいる。逆に達成感を味わえるから好きだという子もいる。

単元の中盤でグループ活動を取り入れた授業を考察しよう。

 本時のねらい

  • 開脚前転・開脚後転ができるようになる
  • 決まりを守り、友達と励まし合って運動をすることができる
  • 自分のめあてにあった場や練習方法を選ぶことができる

ウォーミングアップ 12分

準備運動では、123ジャンプ、ストレッチを取り入れる。十分に心拍数を上げるようにするねらいがある。

用具の準備は全員で行う。マットの運び方設置に仕方など最新の注意を払う。例えば

運搬は縦方向に進むと後方で運搬する人がつまづくことが多く危険なので横向きで運搬するなど。

安全面を考えて余分にマットを敷くことなどを説明する。

 

感覚づくりの運動技で使う体の部位を理解し、そのことを意識しながら運動する。

  • ゆりかご(足を開きながら)
  • 大の字(股関節を柔らかくする)
  • 大きなゆりかご

課題別グループ交流 8分

グループの課題は次の通り。

まずはそれぞれのめあてを共有しグループで話し合う。

1から8までの場で一人一人取り組みながらその様子を見合い、次のように話し合っていた。技能ポイントは体育カードに書いているのでそれを参考に話題にしていた。

 

1班・・前転後にタイミングよく開脚できない

   C: 開脚のタイミングはなるべく遅くする方がいい。

   C: 床面までの角度が45度を過ぎてから一気に開こう。

   C: 「ゆりかご」を何回もした方がいい。

2班・・勢いが弱く開脚後に起き上がることができない

   C: 傾斜マットの場に移動して勢いをつけて練習したらいい

   C: 開脚後に頭を前にだそう

   C: 膝が緩んでるとできない

   C: 初めから終わりまでしっかり伸ばしたままでする

3班・・開脚の際、膝を曲げずに大きく足を開けない

   C: 「大の字」を何度もしよう

4班・・開脚前転ができるので5班と協力して連続技にする

   C: 連続するにはどうしたらいいのかな

5班・・開脚後転ができるので4班と協力して連続技にする

   C: 連続にするとできなくなるのはどうしてかな

6班・・後転がまっすぐできない

   C: 勢いをつけることも大事だから傾斜マットにしよう

   C: 手のつく位置を考えたらいい

   C: 手でしっかり押す方がいい

7班・・後転の際膝が伸びない

   C: もっともっと「大きなゆりかご」をしよう

8班・・後転の際傾かず勢いが弱まらずスムーズに回ることができない

   C: 手で床を強く押そう

   C: できなかったらその人の腰の辺りを支えるようにしよう

   C: 傾斜マットの場に移動して勢いをつけよう

チェレンジタイム 15分

個人でめあてにあった場を選んで練習する。

先生はホワイトボード前に集合させ、大体の人数を確認し、練習の場を図に書いて次のように説明した。

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123は感覚づくりの運動をする場

45は開脚前転の場 67は開脚後転の場

8は連続技を研究する場とした。

ホワイトボード前には踏み切り板で傾斜板で傾斜をつけた場

その左右にはマットを二重にして合計3枚のマットを使い、主に後転が怖くてできない子の練習場を設けた。

個人の練習は集中して取り組んでいた。

ふりかえり 後片付け 整理体操

学習のふりかえりをし体育カードに書き込む。今日の練習の感想と次の時間の自分のめあてを書いていた。整理体操は動かした部位をしっかり伸ばしたり曲げたりするように声をかけていた。

【授業の成果】

この課題別のグルーピングは前の授業までに先生が決めていた。この日、子どもから文句が一つも出なかったのはなぜか。交流が豊かだったのはなぜなのか。

この学級には班ノートがある。それで班による交流をずっとしている。

授業では「わからなくて困っている子を励ます、教える、助ける」ということを徹底している。この助け合いの骨組みを4月から構築しているので、それぞれの得手不得手をみんなが知り合っている。教室には友だちを気にかける雰囲気が育ちつつあるそうだ。

どんなグルーピングになっても助け合いが当たり前になっているので、どの教科の授業でも、遠足でも、お楽しみ会でも、有効に働いているようだ。グループは目的によってグルーピングされ任務が終わったら即解散するので揉め事が万が一起こっても一時的なものとなるという。

先生は前授業で子どもの課題を全員チェックし、3人から6人までのグループピングをした。この準備も相当大変だ。

しかしどこが困っているのかどうしたらいいのか、子ども達はうまく説明ができないしわからない。なぜこの授業のような交流ができたのか探ってみると、体育カードの中で先生が技能のコツなどを補って伝えていることがわかった。それぞれの課題の解決方法が書かれていて、それを参考に子ども達は交流を深めていたという。

いずれにしても万端の準備をして先生が子ども達の力を信じ思い切って挑戦させていて、それを受けた子ども達も我慢してやり遂げようとする姿があった。

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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