長さから広さの概念へ拡げ面積の公式を学び公式を用いて計算する。
子どもたちにとって新しい世界の幕が開く時だ。
面積の意味・単位・測定の意味を知り面積の単位を知りいよいよ公式を学ぶ場面。
長方形のたてよこの長さが指定された問題が提示される。どの様に展開されるか
授業を考察しよう。
問題提示
T: この前から面積のことを学習してきました。今日は実際に面積を求めてみようと思います。たて6㎝横8㎝の長方形です。
この長方形を拡大して書かれた
マス模造紙が提示される。
T: この長方形の面積を求める方法を考えます。広さについて今まで学習してきました。これはなんと読みますか?
1㎠
C: 一平方センチメートルです
T: どの様な意味がありますか?
C: 長さじゃなくて広さ
C: センチだったら比べる時どっちが長いかなって考えて、平方センチメートルだったら比べる時どっちが広いかなって考えること
C: たて1㎝よこ1㎝の広さは「1㎠」とあらわす
T: そうでしたね。では今からノートに1㎠の広さを書いて色を塗って見よう。
板書
ノートに図を描き色鉛筆で好きな色を塗る。
しかけ
T: 次に・・どんな形でもいいから3平方センチメートルの図形を描いてみよう。
子ども達はノートに様々な3平方センチメートルの図形を作った。
そのいくつかをタブレットで紹介する。
この作業は何か無駄な時間の様に見えるがあとで効果を発揮する。
T: では・・この長方形の広さ・・面積を考えてみましょう。
自力解決10分
T: どんな方法で求めましたか?
C: 1㎠のマスが何個入っているか線を引いてみる。
C: マス1つずつの正方形の大きさは1㎠だからマスを数えてその合計が面積。
C: 1㎝の線をたてと横に全部引いて1つ1つのマスに1.2、3って数を入れる。
C: 線を引かなくても数えたらわかる。
C: 数えたら48個あった。
T: 何が48個あったの?
C: 正方形のマス・・
C: たて1センチメートル 横1センチメートルのマス
T: マスの広さ決まってた?
C: 1㎠
T: ではこの長方形の面積はどう表す?
C: 48㎠
C: 全部に数字を入れてもいいけれど横とたてをかけて求める。
C: 全部に数字を入れていくと時間がかかるからかけ算をする。
たてが6マス横が8マス 式は
6×8で48
T: 6×8って何をどう言う風にかけているのですか?
C: たて× 横 たての数・・マス・・正方形の。×横の正方形のマスの数・・
T: なぜかけ算なのですか?
C:・・・・?
C: たての6個をひとまとまりにしてそれが横に8個分
C: その逆の横の8個をまとめてそれが6個分
T: なるほど。ここまでしっかり考えてきたね。では今日のめあてを出します。
今日のめあて
「簡単に面積を求めよう」
つまり線を引いて数えなくてもできる方法を考えようということです。ペアで話し合ってみましょう
ペア交流から集団解決へ
マス図なしのワークシート配布
ペア交流 5分
C: 1㎠の一辺は1㎝。6㎝は1㎝の6個分 8㎝は8個分だから
6×8=48
C: 10㎝だったら10個 11㎝だったら11個って考えたらいい。
C: たて×横で面積が出る。式は㎝だけど答えは㎠をつけたらいい。
T: ということは?簡単に面積を求めるには?
C: 長さがわかったら求められるもっと大きい数になったら数えるのが大変だから、かけ算で求めたらいい
T: 長方形の面積には公式があります。
板書
たて×よこ=面積(㎠)
T:では正方形の面積はどうですか。
C: 同じ考えでいけると思います。たて×横・・
C: 一辺・・
C: 1辺×1辺
T:正方形の面積は長方形と同じ考えで
1辺×1辺=面積(㎠)
という公式になります。考え方は今日みんなで話し合ったように「基本のます」がどのように入るかを考えると答えを導くことができます。今日の基本のますはなんでしたか?
C: 1㎠
T: ではノートにまとめましょう
【授業の考察】
授業をふりかえるとはじめに提示した1㎠のますを実際にノートに描かせ、そのあと3㎠の図解を自由に書かせたことが聞いているなと感じる。
1つの活動は頭に残る。それが次の思考の助けになっていることがわかる。
既習事項をおさえることは当たり前の様に言われる。とてもシンプルで素朴なことだがこの一工夫一手間が次の考えの助けになる。これが子どもの立場に立つということだと思う。
授業は難しい。
先生がんばれ!
明日も元気で。
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