授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「あまりのあるわり算」3年算数 文章問題。子どもの発想が飛びすぎた時の焦点化。


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


わり算はかけ算九九を使ってわりきれる。これまでは具体的な場面を取り上げ図や式などに表しながら「わる」ということを学習してきた。
 
 本単元で学習すること
わりきれる わりきれないこの2つの場面の違いをはっきり認識させるところから始まり、あまりは除数より小さいこと 
除数×商+あまり=被除数の関係
あまりを端数とせずに商に1をたして処理する場合があること
 本時
あまりを端数とせずに商に1をたして処理する場合があることを学習する。
まだ3年生なので文章問題の生活場面を想像する際、大人では考えられないようない展開になることがある。ろいろなこと子どもたちに途中で考えさせるポイントを焦点化させ正答にたどり着いた授業を考察しよう。

 
問題
子どもが14人います。1つの長いすに4人ずつすわっていきます。みんなすわるには長いすはいくついるでしょうか。

 

T: これは何算の問題でしょうか
C: わり算です
 
T: 式と答えはどうなるかな? 
C:  14÷4=3あまり2
C: 答え3つあまり2人です
 
T: 問題はなんときかれていますか?
 
C: 長いすはいくついるでしょうかときかれています。
C: 3つです。
C: 3ついるけど2人あまります。
C: 4つです。
 
T: 式はみんな一緒なのに答えが違いますね。まとめてみましょう。
 ①3つあまり2人
 ②3つ
 ③4つ

この3つの考えが出ました。どれが正しいのでしょうか。あまりがあるからね。一体どうしたら解決するんだろうね。

 
C: ①が正しいです。4人ずつすわって最後の2人は立たなきゃいけないから
 
C: 長いすは3ついるけど2人はあまるからそれを答えに書く
 
C: 「みんながすわるには」って書いてあるからきつきつにして5人ですわるようにする。
 
C: 背の低い人は5人すわれるから初めは5人すわっちゃう。
 
C:   でも1人あまるよ。
 
C:   初めは詰めて5人でつぎも詰めて5人で最後は4人ですわるとみんなすわれるよ。
 
C: それより長めのいすを持ってきたらいいよ。

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C: そんないす めったにないでしょー
  笑い声が起きる。
C: きつきつにすわったらけんかになると思います。
  ここでも笑い声。
 
T: よく考えたね。でも算数の問題としてもう一度考えてほしいのです。
もう一度問題文を読みましょう。
 
みんなで読み上げる。
 問題
子どもが14人います。1つの長いすに
4人ずつすわっていきます。
みんなすわるには
長いすはいくついるでしょうか。

 C: 「1つの長いいすに4人ずつすわっていきます」ってはっきり書いてあるから4人ずつすわることは変えられないと思います。

 
C: 「みんなすわるためには」と書いてあるから・・・絶対すわらなくてはいけないから立ってはいけない。
 
T: なるほど。きかれていることは何ですか?
  
全員「いすはいくついるでしょう」
 
T: そのとおりです。ではペアで話し合いをします。正解するためのルールは2つです。
 1つ目のルール 4人ずつは変えない
 2つ目のルール 誰も立ってはいけない。

算数の問題でこう書いてあるからにはこの2つは絶対です。

 板書

 きょうのめあて

「2つのルールをまもって正しいの答えをみつけよう」
ペアで話し合って正しい答えを見つけよう。
 
14個のドットが書かれたA4用紙が配られる。
 
ペア交流 10分
 
交流後、4ペアの考えを発言させ板書する。
 
  
Aペアの考え  答えは③4つ
  最後の4つ目はまだ2人すわれるけど
  気にしない。
 
Bペアの考え  答えは③4つ
  みんながすわることが絶対だから
  4人ずつも絶対だから
  3つじゃすわれないから
 
Cペアの考え  答えは③4つ
  あまりの2人も平等にすわるから
  4つ目を持ってこなければだめ
 
Dペアの考え  答えは③4つ
  式に付け加える。
  14÷4=3あまり2
  3+1=4 答え4つ

 

T:  よく考えましたね。まとめます。
・3つのいすではあとの2人が
 すわれないから4ついる。
・問題をよく読んでルールを
 見つけて考える。
 
【授業の成果】
 
文章問題では子どもたちは何となく問題文を読んで生活場面を想像する。
時に問題文に書いてないことに発想を飛ばしたり知恵を働かせて解決を図ろうとする。
椅子につめつめで座るとか、長い椅子を持ってくるなどの発想が出たのは先生の発問の仕方にある。
T: 式はみんな一緒なのに答えが違いますね。まとめてみましょう。
 ①3つあまり2人
 ②3つ
 ③4つ

この3つの考えが出ました。どれが正しいのでしょうか。あまりがあるからね。一体どうしたら解決するんだろうね。

 思いもよらぬ子どもの発想を引き出したあともう一度問題文に戻り焦点化した。先生は咄嗟にこのルールを敷いた。

T: そのとおりです。ではペアで話し合いをします。正解するためのルールは2つです。
 1つ目のルール 4人ずつは変えない
 2つ目のルール 誰も立ってはいけない。

算数の問題でこう書いてあるからにはこの2つは絶対です。

今後も問題文にシビアに向き合わせることを何度も経験させたい。
このひと工夫とひと手間が子どもの判断力をのばしていく。
 

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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