1年生の3学期この学習まで10のまとまりを作って数える数え方やよみ方、表し方などを学習してきている。それでもだいたい30台までの数ぐらいで10のまとまりを利用することが十分でない子もまだいる。また十の位一の位といった十進法位取りについてもまだまだ十分理解できていない子もいるだろう。
1年生になればお金を使う生活の中ですでに100円玉を手にしている身長は100cm以上になっているので100以上の数にはすこしばかりふれているはずだ。知っていることと新しく習うこととのつながりができるかどうか、授業を考察しよう。
復習
T: 今年の春にある場所で先生が見た景色をここに描きました。赤い色のお花 白い色のお花たくさん咲いているね。
提示した大きな絵には72個の赤い花が咲いた木とその隣に43個の白い花が咲いた木が描かれている。
子どもたちはわあっという歓声。「きれい」とか「お花見」とか「見たことある」とか口々に話している。
T: この中の白い花だけいくつあるか数えてみようか。前に出て数えてくれませんか?
C: 123456・・・・・・・・43です。
C: 10ずつ丸で囲んで・・・・10・・ 20・・ 30・・ 40と3だから43です。
白い花は10ずつ囲まれた。このぐらいの量ならはっきり43だとわかる。
T:10のまとまりを使うと早くできるね。では今日は赤い花と白い花全部でいくつ咲いてるかを考えたいと思います。
提示の絵が同色のドットに張り替えられた。 子どもたちは具体物から連想される1年生特有の様々な連想を断ち切って数の世界にスムーズに入った。
43の数え方で復習ししかもうまく今日の課題への切り替えた。
問題提示
T: さあ お花を丸に変えたよ。どうしたら数えられるだろう?
C: 数が多すぎる。100より多いよ。
C: 100よりは少ないよ。
T: ではこの絵と同じプリントを配るから一人で考えてみよう。 自力解決の時間(5分) 10のかたまりごとにまるで囲み友だちと見せ合いをしている
T: 100より大きい数になった?どのように数えましたか?
C: 1234・・・って数えました。わからなくなりました。
C: 1234…って数えたら100よりもだいぶ多かったみたい。
C: 10のまとまりでやったら11こできたから・・
C: 11こと、ばら5こでした。C: 115こ!
T: そう。今日のめあては
です。
位取り表を出しましょう。十の位を学習した時に作った十の位と一の位の位取り表にタイルを書いてみよう。
操作活動(15分)
十の位を学習した時に作った十の位と一の位のみの位取り表にタイルを書き始める。
操作活動の後はペアで交流することが習慣になっている。
11本だよと言いながらタイルを書いている。
十の位に10本入れたあと十の位の横にはみだして新しく位を作った子は4人だった。
十の位に11本のタイルを書いた子がほとんどでこれができない子は2人。
この2人にはていねいに先生が個別支援した。
集団解決
T: さあ前で並べてくれる人はいますか?
C: 十の位が110で一の位が5・・です。
C: 十の位に11本入らないから・・
C: はみでたままです。
C: 十の位は90までしか入らないから10本分を集めて・・・百の位と思っておいてみました。
C: 十の位は10本入ったら次の位においたらいい。
C: 一の位で10になったら十の位にいったから同じようにする。
T: では新しい位を作りましょう。はい!お部屋を作ったよ。さあどうする?
位取り表に百の位を付け加えて提示する。
C: やった。百の位登場!
C: これで大丈夫。
C: 百のかたまりになって百の位のお部屋に入ります。
C: 十の位の十本を百の位の1に変身させる。
T: そう。 こういうことだね。1 1 5 ひゃくじゅうごとよみます。
みんなで読んでみよう。
このたくさんのお花は115こありました。そしてこのように数字で表します。
【授業の考察】
本単元では120くらいまでの数字について10のまとまりを作って数えることの良さに気づかせよんだり表したりする学習をする。
またこの学習は2年 1000までの数 10000までの数 ひっ算での計算へとつなぐ。
授業は時間配分が勝負だ。数える時間と表す時間とに分かれているが新たに百の位をうまれさせなければならない必要に迫らせそれを位取りにあらわす時間に少し多く時間をかけたい。
そのために導入はスピード感を持って効果的に展開させることが重要になってる。
本時ではお花とドット図両方を用意しすばやく転換させたことで時間内におさめることができた。
授業の山は「やった!百の位登場。」この発言だ。
この様な感動の言葉は学ぶ楽しさを感じている証拠だ。
授業は難しい。
先生がんばれ!
明日も元気で。