授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


たし算とひき算「図を使って考えよう」算数2年 友達と一緒に発表したい!


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


2年生では、2位数のたし算とひき算で繰り上がりくり下がりの学習した後、少し複雑な学習に入ります。

(a+□=b  □+a=b) を解決する・・・・ 加法逆減法の問題

(□ーa=b)を解決する・・・・・・・・・・  減法逆加法の問題

(aー□=b)   を解決する・・・・・・・・・・  減法逆減法の問題

生活場面ではよく出てくるこのような場の解決を学習する場です。1年生でもたし算ひき算の問題が複雑な場合ブロックや○を利用し、また直前の単元でたし算とひき算の相互関係のついて○とテープ図を併用した図を学習し、数量をテープの長さに置き換え、テープ図の見方、書き方についても学んでいます。

ここでは逆思考になるような問題で数量の関係をテープ図に表すことによって、既知の数量と未知の数量の関係がはっきりし、立式しやすくなるという良さを実感させ、今後のツールとして活用していけるようにすることを目指しています。加法逆減法の問題解決の授業をみてみましょう。

問題場面の把握

バスに12人のっています。と中で何人かのってきたので、ぜんぶで28人になりました。と中でのってきた人は何人でしょうか。

f:id:You-will-find:20200905125055p:plain

アニメーションの入ったパワーポイントを提示する。

かわいいバス・・

これ先生作ったの?・・

混んでるねー・・

朝はもっと混んでるよ。・・の声

みんなで問題を読む。

T: 問題の意味はわかりましたか?ではわかっている数はなんでしょう

C: バスに最初に12人乗ってた

C: 途中で乗ってきた人の数がわかりません

C: 全部で28人

C: 乗ってきて増えた数が28人です

3種類の見通し

先生は、みとおし・こたえ・ほうほう・ヒントのカードを貼る。

C: 答えは16人ぐらい

C: 10人よりは多そう

C: 方法の見通しで・・・たし算でします

C: 方法は ひき算だと思います

T: 見通しのヒントはどうですか?

C: 初めに12人乗っていて何人かをたすと28人になった

T: 何を求めますか?

C: 答えは乗ってきた人の人数

C: 全部の人数から初めの人数をひく

再度アニメーションを提示。スローモーションなのでにぎやかに反応する。

T: 今日も考え方シートを配ります。ここにテープを貼ってテープ図を作って考えましょう。では今日のめあてを書きましょう

もんだいをテープ図であらわし式を立てよう

先生は3色の紙テープとはさみ、細い色マジックを多数を教卓に置き、自由に使えるようにした。

考え方シートを配る。子ども達はのりやセロハンテープを出す。

考え方シートはA3のホワイト紙。年度始めから自由に考えを書いていいことになっている。

自力解決 14分

f:id:You-will-find:20200905132517p:plain

紙テープを切って貼り付けたあとは、黙々と、ものさしやマジックで色分けし、式 答え 文章を書いている。

自由な交流

T: できた人は、友だちと発表の説明を考えるか、もっと詳しく考え方シートを書いてもいいです。これから席を立ってもいいことにします。

ここでは次のような様子が見られた。

  • 一緒に発表したい友達同士で交流しどのように説明するか試行錯誤する
  • 黒板に自分の考え方シートを貼る。(1人で発表するつもりの子)
  • わからない友達に教えている子
  • 1人でずっと書き足している子

集団解決 

T: では考えたことを発表してもらいます。みんな集合しましょう。

f:id:You-will-find:20200905142343p:plain

黒板を使ったり、考え方シートを使ったり、様々な説明の仕方で自由に発表していた。発表した子の中にテープ図の間違いはなかった。テープで全体量を示し2本のテープを使った子と1本で全てを表した子に分かれた。式は次の3種類だった。

  1. □を使ったたし算      12+□=28  答え16人
  2. □を使ったたし算とひき算  12+ □   =28 28ー12=1 答え16人
  3. ひき算           28−12=1  答え16人

 

まとめ

T: 感想はありませんか?

C: 見通しでたし算かなと思ったけどと思ったけどひき算だった

C: テープ図でなんとなくわかった

T: ではノートにまとめましょう

【授業の成果】

算数の授業のスタイルは年度始めから決まっている。

 

  • 3種類の見通し
  • 考え方シートで自力解決
  • 自由な交流
  • 教卓前の集団解決

 

このことである意味パターン化されているので、指示をしなくてもその流れに沿って授業が進んでいるのが強みだ。

3つの見通しは2年生にとっては難易度が高い。それを補助発問で補っている。

考え方シートは考えをもとうとしなかったり、ノートの使い方が苦手だったり、発言が苦手だった子のために導入した。1番良かったことは考え方シートを媒介にして「友達と一緒に発表したい」と前向きな発言が増えたことだという。初めは絵が多かったようだが、そこにテープ図などを紙テープで貼り付ける楽しさなど、図で考える楽しさも持ち始めているようだ。少しずつ発表を前提とした自力解決になってきているという。

また、答えがあっていたら、どの考えが一番正しいとかこのやり方がベストなどというメッセージは出さないことに決めているようだ。

子ども達は問題を解くことと、説明をすることの両方に力を注いでいる。

まだ説明の仕方は自信がなさそうだったが、どの発表も全員から大きな拍手をもらいはにかみながらも満足げであった。

教卓の前に集合してみんなの目の前で発表するのは嬉しそうだ。言葉に詰まったらたくさんの応援が入るからだ。

 

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

人気コミックを全巻セット

 

 

www.you-will-find-sennseiouen.com