授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「面積」算数4年 広さを数値化する考え


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


高学年の子どもに、面積が「たて✖️よこ」というのは知っていてもなぜそうなるのかを知らない子は多いと聞きます。機械的に覚えている子が多いからだと思います。これを知るのが4年生のこの時期。「広いなあ」「狭いなあ」からどれくらい広いのか2つの広さの違いなどを考え、広さを数値化する考えが出てきます。広さを面積として数値化する学習が4年生で登場するわけです。普遍単位を用いて公式までたどり着く、単元導入部分の授業を考察してみましょう。

単元の目標

  • 面積の意味や単位と測定の意味について理解する
  • 面積の単位について知る
  •  長方形や正方形の面積の求め方、面積公式を理解し、公式を用いることができる

授 業

T: 前の時間はどんなことを学習しましたか?

C: 面積

C: !cm・・でできた広さのことをなんというか

C: 1㎠

T: 1㎠・・ノートに書いてみたね。先生は拡大版を黒板に貼るね。

実際は10cm四方のマスを貼る。 

板書

f:id:You-will-find:20200904110830p:plain たて1cm よこ1cm  

問 題1

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T: この形はなんという名前でしたか?

(一斉に)長方形!

T: 今日はこの長方形の面積を求める方法を考えます。

えー!・・という声

板書

今日のめあて

長方形の面積を求めよう

 T: どんな方法で求められますか?

C: ・・・・・・

自力解決

T: ではみんなにこれの長方形が書いてあるワークシートをを配ります。

  まず1人で考えてみましょう。

ワークシートにはマス目の上にこの長方形が乗っている。数値は書いていない。

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長方形上に線引き定規でマス目を引いている子が多数いる。

そのマス目に数字を書き入れる子が出てきた。

答えの18まで書き込むとそこで考え込んでいる。

集団解決

T: どんな方法で求めましたか?

C: 線を引いてそこに数字を入れていく

C: 数えたら全部で18マスあった。

C: 18マスの広さです。

マスの合計だ・・の声

C: 何個入っているか線を引くとわかる

C: 長方形は・・この方法で面積を細切れにして考える。

T: 全部のますに数字を書いてみたわけですね。他のやり方をした人はありますか?

C: 数字を全部書いてもいいけど大変だからかけ算をする。

T: どういうことかな?

C: 一番下の積木が6個あってその上に3段あるから6かける3です

T: そうか。そういうことね。みんなわかりますか?

C: 3かける6もある!一番右の3つの塊の塔が6本ある

C: 縦が3マスで横が・・6マスだから3✖️6で18こです

先生は黒板の拡大ワークシートで6✖️3と3✖️6を丁寧に説明した。

T: ここでみんなに考えて欲しいことがあります。答えは18マスの広さだけど、なにが18個あるのかな?

C: マスです。

T: このマスはなんだっけ?

C:  一つずつの正方形

C: たて1cmよこ1cmの広さのマス

C: 1㎠

C: 1㎠の広さのこと

T: では答えの18の単位は?

C: 18㎠

T: そうだね。18㎠になります。では式は?

C: 3✖️6か6✖️3

T: この3とか6っていうのは?

C: 長方形のたてのマスの数が3で、長方形の横のマスの数が6

T: そうだね。だから長方形の面積は?

C: たての数✖️よこの数で表せる

問 題2

T: そうです。長方形の面積はたての長さとよこの長さがわかると決まってくるということだね。よく頑張って考えました。ではワークシートの次の問題をみんなでやってみよう

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子ども達はたての長さを計って5cmだ!と言っている。

たてに1cmずつメモリを入れている。

そのうち正方形だ・・の声がする。

よこも1cmずつメモリを入れている。

正方形も一緒だ!の声がきこえる。

25??25㎠だ。

呟いたり隣と話したりしている。

ここでチャイムが鳴る。

【授業の成果】

とても難しい授業だ。先生は安易に 

長方形の面積=たて✖️よこ 

とすることを避けようとしている。

たてというのはたての長さではないこと、普遍単位を敷き詰めた時の数であることを伝えるために、言葉の使い方に細心の注意を払っていることがわかる。

そのことがしっかり伝わっているからこそ、問題2では1㎝のメモリをつけて求めようとしていた。こういう先生と子ども達の学び方はとても印象的である。

この授業以降も様々な平面図形や立体図形の求積をしていく子どもたちだがこの基本を考えを持っているかどうかはとても重要なことである。

先生はノートに長方形と正方形の公式きっちり書くところまでを予定していた。そういう面では時間が足りなかった。集団解決の時間を端折ることはできたはずだが、しかし先生はこの大事な局面を急がずじっくりと取り組む判断をしている。

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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