授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「マット運動」体育4年 自分の課題を適切に持つ


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


中学年のマット運動では、技能面では基本的な回転技や倒立技ができる様にすることが目標だが、運動に進んで取り組む姿勢や安全に気をつける態度、また自己の能力に適した課題をもち活動を工夫するなどの目標がある。

体を動かすことが大好きな中学年。苦手意識を持たせない様に取り組みたい。単元の最後は自分の取り組んだ技を発表することになっている。

授業は全7時間計画の3時間目。自分の課題を持たせ、その活動に適した場を用意し、マット運動(主に前転・開脚前転)に取り組んだ授業をみてみよう。

本時の目標は次の通り

「自分の課題を持ちそれに合った練習方法や練習の場を選ぶことができる。」

 

導入

T: 体育館の周囲を走ったあと歩いて整列です。

整列後準備運動をする。(教師主導)

T: ケガにつながらないようしっかり動かそう。

屈伸  伸脚 アキレス腱 前後屈 他色々な部位を動かす。

T: 集合

先生は体育館のホワイトボードの前に集合基地*1を決めている。「集合」がかかった時はこの場に自由に座り指示を聞くことになっている。

準備

運ぶのは体育係、整えるのはそれ以外の子と決めている。

T: 準備の説明をします。体育係はマットは3人で下で活動場所(下図C)に、 ロイター板は2人で運んでここ(下図B)におきます。平均台は発表の場(下図D左)におきます。持つとき、置くときは必ず声を掛け合い指のケガがないようにしましょう。

準備が終わったのはチャイムから12分後。

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感覚づくりタイム

正しい運動感覚が養えるよう次の感覚作り体操を行う。(於 活動の場上図C  )

 

水平バランス V字バランス ゆりかご ブリッジ 

カエルの足うち・・ 腰を高く上げる。今日は特に大事だと伝える。 

川とび・・手をつく位置・目線などを説明する。

ゆりかごから開脚・・開脚前転のポイントの一つ。

ポイントタイム 開脚前転の説明

T: 開脚前転のポイントを復習します。ポイントはいくつかありました。思い出してね。何があったかな?

挙手させずに子ども達のつぶやきをひろいながら次の5つをボードに書く。

  1. 膝を伸ばす
  2. 足を大きく回す
  3. 直前に足を開く
  4. 手は身体の近く
  5. 肩を前に出して押す

場の切り替え

T: では活動の場(上図C)の6段階に分かれて活動します。

左から123456と番号をつけます。

  • ゆりかごから開脚の練習1
  • マットを重ねた上で勢いをつける2
  • ロイター板を重ねた上で勢いをつける3
  • 前転の練習4
  • 開脚前転の練習5
  • 予備6

活動の場の図↓

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再準備。上のようにマットを移動し2には折りたたんだマット、3にはロイター板をマット前方の下におき、高さを作る。

自由の活動開始。一方通行で1から5までを繰り返す。

T: 集合。

集合基地に集まった。

T: 次は自由練習です。自分がどこができないかをよく考えて連取場所を決めます。ずっと1に留まっても良いですしいきなり5に行っても構いません。そして次にチャレンジしようと思った人は番号を変えても良いです。どこから始めますか?理由も行ってみようか。

C: 4に行きます。前転はできるけどきれいにできないから

C: 勢いをつけられるように2と3を繰り返します。

C: 足を開くタイミングがわからないので1をして2をして3をして5に行きます。

C: うまく起き上がれないので起き上がれるまで1で練習します。

T: 質問はありませんか?・・・・では活動を開始します。

自分にあった方法で徐々に段階を上げていく子もいれば、一つのこところにとどまるこのいる。そのうちに子ども達が声を掛け合うようになる。

しばらくするとロイター板を置いたところが人数が多くなったので予備のマット6の下にもロイター板をおいたり1をする子がいなくなった時は完成したと思う子が先生に見てもらう場として発表の場に変えていた。いずれにしても状況に応じて細やかに場を調整した。最後は次のような配置になっていた。

  • 発表の場 先生にアドバイスを受ける。1
  • マットを重ねた上で勢いをつける 2
  • ロイター板を重ねた上で勢いをつける 3
  • ロイター板を重ねた上で勢いをつける 4
  • 前転の練習 5
  • 開脚前転の練習 6

補助個別指導で先生では

足が見えた時に足を開こう 

手のつく位置を変えてみよう

手を押す力が重要だよ・・・と声をかけ試させていた。

終わり方

全員で片付ける。終わった人から学習ノートにふりかえりを書く。整理運動は先生が体育倉庫をしめたら作業をやめて集合しその場で行う。体育係が体育館の窓を閉める。

【授業の成果】

体育の授業で十分活動させようとしたら場をどんどん作りなおしていかなければならない。そういう点では時間との戦いである。

準備体操や整理体操はマットの上で行うと足を捻挫したりすることが多く、そういう面では安全面でよく考えられた授業だった。子ども達にも安全の意識をしっかりつけておかないと大怪我になることもある。

本授業は基本は口を閉じて活動している。私語を許すとエスカレートして舌を噛んだりして危険だからだ。その分、子ども同士の交流が少ないのではないかと思った。しかし集中して取り組みそれぞれの段階でどんどん上達していった。

先生の立ち位置は常に全体を見渡せる場にいることが大切である。誰がどのように頑張っていたかをメモを取って最後にみんなに紹介するなど毎回行いたい。

途中で集合をかけてどんなことを考えながら練習したかを交流しても良かったが、十分な運動量を確保したいので単元が進んだころ十分交流の時間をとって技術的なことやコツ、こわさをどう取り除いたかなどを共有したい。

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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*1:下図A