授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「ものの温度と変化」理科4年 ちょっと失敗!手際よい実験で 時間内におさめる。


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


 学習指導要領

ものの温度と変化では金属・水・空気の性質を学習する。

 

実験により空気は温めると体積が大きくなり冷やすと小さくなることを学んだ後

水も温度によって体積が変わるのか?・・・を実験を通して確かめる

授業のTCを考察しよう。

 復習

 

 T:  前回の実験で何がわかりましたか?

  C:  空気は温めると体積が大きくなり冷やすと小さくなる。

  C:  水も空気のように温度によって体積が変わるかを考えました。

T:   予想をしたところで終わったよね。どんな予想をしたか覚えていますか?

  C:  温めると体積が大きくなる。

  C:  冷やすと小さくなる。

  C:  少数意見で、温めても冷やしても体積が変わらないもあった。

導入

T:    生活の中で水の温度を上げたことってない?

  C:  味噌汁のをあたためたけどあんまり変わらなかった。

  C:  料理とかは見た目は変わらないけどちゃんと測ったら増えてるかもしれない。

  C:  鍋を温めたら中の水は湯気に変わるから減ると思う。

「そうか」という声

  C:  水を凍らせたらペットボトルがパンパンになるから冷やすと増えると思う。

   ということは・・水は温めると体積が減って冷やすと体積が増える??

  C:  私は変わらないと思います。前の実験でピストンの中に閉じ込められた水は押しても変わらなかったから温めても冷やしても体積が変わらない。

準備

T:    実験をして確かめたいね。ポイントを見てみよう。

黒板に拡大図が貼られる。

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同じ図が配られたワークシートもある。ワークシートを貼ったら実験準備を次のように指示。

・ノートをしまう。

・椅子をしまい全員立つ。

・後ろの班から準備物を取りに来る。

 ・容器や器具は両手で持つ。

 ・一方通行で班に運ぶ。

 ・濡れ雑巾を用意する。

 ・乾いた雑巾を用意する(後片付け用)

 

準備物

f:id:You-will-find:20190123085245p:plain

 手順

T:      準備ができたね。実験の手順は次の通りです。

手順を①から⑥に簡単にまとめた画用紙が貼られる。

   

T:    実験1から説明します。

  手順①から⑥までとその説明  

 ① 丸底フラスコに溢れるくらい水を入れ

    ガラス棒をセットする。

    水の現在のラインの印をつける。

ここが今の状態の水の体積を表しているね。

   ② お湯の入った発泡スチロールの容器を

    取りに来る。

くれぐれも気をつけて運ぼうね。お湯に触れないように手袋をすることを忘れずに。ガラス棒の水のラインが上昇するか下降するか変わらないのか観察しよう。ガラス棒の黒いゴムは触ってはいけません。結果が分かり次第すぐに実験2に移ります。

   ③  挙手して先生に教える。

実験2に入ります。氷は先生が入れますから大容器に水を入れておいてください。

     ④ 水を冷やす。

冷やすと体積を表す水のラインがどうなっていくか観察しよう。グループで結果について確認すること

   ⑤ 実験容器を全て前に戻す。

準備の時と同じです。くれぐれも気をつけてください。

   ⑥  ノートに実験結果をまとめる。

 

 T:    体積が増えると水のラインはガラス管を上がっていき体積が減ると水のラインはガラス管を下がっていくと予想しました。そのことをよく考えながら観察しましょう。

 

ここまでの説明で20分かかった。

急がせると事故につながる。

 

 実験開始

安全の意識をつけたのでスムーズに実験が行われる。ガラス管の水が上昇すると歓声がわく。

 実験終盤でちょっと心配になった先生が再度念を押した。

 T:    体積が増えると水のラインはガラス管を上がっていき体積が減ると水のラインはガラス管を下がっていくと予想しました。そのことをよく考えながら観察しましょう・・・ネ

 実験の様子は2つに分かれた。

・水の上昇を楽しみすぎたグループ

水の上昇を見るのは楽しい。しかしガラス管のてっぺんまで上昇させてしまった。

そして実験2に移るのが遅くなった。しかも温めすぎた水は冷めにくい。あれれどうなんだろう?・・・

ラインは上がったままあまり下がってこないね。

でも少しずつ下がってるように見えるよ。

???

実験2の結果が出るまで長い時間がかかりノートに慌ててまとめることになった。

  

・結果が出たらすぐに実験2に切り替えたグループ

水を温めすぎてはいないので当然水は冷めやすく結果がすぐに得られた。

 

 

結果 

T:   結果はどうでしたか?

 C:  僕の班はガラス管の上までどんどん登りました。  

 C:  水は温めたら体積が増えました。冷やすと体積は減りました。とてもはっきり分かりました。

 C:  初めの水のラインまで下がっていかなかった。もっと時間が経てばどうなるかわからない。温めすぎたから冷めなくなりました。そこがちょっと・・ダメだった。

 

 前者のグループではちょっとした失敗に気づいた。実験後の交流で「そうだったのか・・。時間を見ながら実験しないとな・・」と反省。

まだ4年生。ガラス管を上昇する水の様子が楽しくてついつい時間を忘れた気持ちは大いにわかる。これもいい経験だろう。

 

まとめを板書する。

水は温めたら体積が増える。

水は冷やすと体積は減る。

  

T:     空気と同じ結果が出ましたね。安全に実験できました。初めに鍋の水が温めると湯気になるとか凍らせたらペットボトルが膨らむっていう話があったけど今度また考えてみようね。

 

【授業の考察】

安全への配慮やワークシートの提示 説明と手順など配慮のある授業だった。

 

・時短ポイント1

結果予想がいつも頭の中にある様に時々子どもたちに念を押す

本時で 実験終盤になって

 

 T:    体積が増えると水のラインはガラス管を上がっていき体積が減ると水のラインはガラス管を下がっていくと予想しました。そのことをよく考えながら観察しましょう・・ネ

 と再度確認していたことがよかった。

半分ぐらい実験の意味がわかっていない子が補助説明で救われる。子どもたちの動きや手際が良くなり思考がまとまる効果があった。

 

・時短ポイント2

実験1であまり時間をかけずに実験2に移ることが大切だ。 実験1と実験2の切り替えは時間内にできるかどうかを左右する。温めすぎた水は冷めにくい。だから結果がわかったら手際よく実験2に移ることを先生が強調する必要がある。

  

・時短ポイント3

安全への意識を十分におさえる。急がば回れ

 

 説明に20分を費やしたが、この3つの時短ポイントで45分におさめることができる。ちょっとした失敗をしたグループも時間内にそれを受け止めることができたようだ。先生の20分の手際良い説明と準備の結果、子どもたちの思考が整理されていたから問題なく着地できたのではないか。

 

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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