授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


「くじらぐも」国語1年 視覚的な板書で 変化する音読をつかませる。


スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)


授業TCは参考例です。実態やアイデアを加えオリジナルの授業を! 


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  学習指導要領

 大きなくじらぐもに子ども達がたくさん乗っている夢いっぱいの絵

  子ども達が大好きなお話「くじらぐも」

 

目標

場面の様子を想像し

工夫して音読する。

 

子ども達がくじらぐもにまさにとびのろうとする第3場面の音読の工夫をめざした授業のTCを考察しよう。

 めあてを知る 

T:    音読をするときに大切なことはなんですか?

 C:   笑顔で読む

 C:   はっきり読む

 C:   大きな声で読む

 C:   姿勢をちゃんとする

T:    今日のめあては・・ 

「  」(かぎ)のところを工夫して音読しよう

  です。

 T:    第3場面を音読しましょう。

  第3場面を一人読みする。

 一問一答

T:「天までとどけ一、二、三」は何回出てきましたか?

  C:   3回です。

T:    そこをどんな風に工夫して読むか考えます。どんな気持ちで言いますか?

 C:   うれしい気持ち・・

T:    くじらぐもの「もっと高く」の応援でとべましたか?

 C:   1回目はとべませんでした。

T:    どのくらいとべた?

 C:   30センチくらいです。

T:    2回目はどんな気持ち?

 C:   早くのりたい

 C:   次こそくじらぐもにのりたいという気持ちです。

 C:   30センチよりももっと高くとびたい。

 C:   はやく背中にのりたい。

T:    どんな読み方をしたらいい?

 C:   どんな感じか読んでいいですか天までとどけ一、二、三!・・・

T:    1回目と同じ読み方でいい?

 C:   心強い?・・思いづよい・・・?

 C:   読んでもいいですか?

天までとどけ一、二、三!!・・・どうしてこんな感じかっていうと・・早くのりたいし思い切って背中にのりたい。

T:   2回目は 成功しましたか?

 C:   2回目のジャンプもとべなかったけど風に飛ばされてくじらぐもにのれました。

 C:   50センチくらいとべました。

T:    2回目のくじらさんはどんな気持ち?

 C:   早くお空の旅をしたい

 C:   遠いところへ行きたい

T:    どんな読み方をしたらいいですか?

 C:   読んでもいいですか?

  天までとどけ一、二、三!!・・・

T:    今のはどんな読み方なの?

 C:   力強く

 C:   大きく

 C:   笑顔で

 C:   はっきり

T:    3回目のジャンプはどんな気持ちですか?行きたいのに行けない。みんなだったらどんな気持ちになりますか?

 C:   かなしい気持ちです

 C:   みんなで力を合わせて次こそ絶対にのろう

 C:   1回目と2回目でダメだったから3回目ものれないかなという気持ち

T:    どんな読み方をしたらいい?

 C:   あきらめない読み方・・・・?

T:    くじらさんも何か言っているね

 C:   もっと高くもっと高くといってます。

T:    どんな気持ちで言ってる?

 C:   くじらがみんなにのってほしいと思って言っていると思います。

 C:   海とかまちとか早く行きたい。

 C:   子ども達と早く遊びたい

T:    ではどんな言い方したらいい?

 C:   早くこっちにきてというように力強く言う。

 C:   本当に応援してるようにとんで欲しいと思って言えばいいと思う。

T:    読んでみよう。

 C一斉に: もっと高くもっと高く

T:    こんな気持ちならどんな言い方をしたらいい?

 C:   読んでもいいですか?もっと高くもっと高く

T:    どうしてそんな風に読んだ?

 C:   大きく輪になる????

T:    どんな言い方をしたらいいの?

 C:   笑顔で

 C:   はっきりゆっくり言う

T:    ワークシートを配ります。どんな読み方をするのかワークシートに書いてみよう。

 

書き始めて1分・・・

ここでチャイムが鳴る。

 

【授業改善例】

 

この授業はあふれる音読で完結したい。ゴールまで行くためにはどうしたらよかったか。本授業は一度も通して音読できなかったことが課題である。

 3回の「天まで・・」と2回の「もっと高く・・」について先生はどんな気持ち?どう読むの?どう言ったらいいの?と10回以上発問し攻め続けた。

 それに対し子ども達は一生懸命答えていったが最後はとうとうよくわからなくなってしまった。このクラスでどの音読でも意識づけているきまり

笑顔で読む

はっきり読む

大きな声で読む

 を繰り返して発言したり気持ちと読み方がごっちゃになってあきらめない読み方・・と発言したり混乱が見られる。

どんな読み方?と発問する先生に対し

先生読んでもいいですか?と願い出ている場面が何度か出てきた。そのことが証明している通りだ。子ども達は声に出して表現したがっていた。そのことを先生は気付けなかった。

最後のワークシートでもどう書けばよいか迷い黒板を写すだけの子が多かった。

授業づくりは子ども理解が最も大切な作業だ。このお話の心が震えるくらいの不思議なワクワク感は大人はわかりにくいが、できるだけその思いを授業で直に受け取れるようになりたい。

1年生は音読の技術を冷静に追求する発達段階ではない。しかし音読に自分の心の高まりをのせることは1年生であっても挑戦させたい。

 強弱や速度を表現する場合は、場面を1つとして捉え、読みの変化を個人ではなくクラス全体の表現としてまとめるのも一つの方法だ。

 

【改善T C】 

T:   くじらぐもには何回目のジャンプでのることができましたか?

       C:  3回目です。

T:  3回とも同じ読み方ではなく少し工夫してみましょう。どんな風に読み方を変えていったら気持ちが伝わるかな?

       C:  だんだん声を大きく変えていく。

      C:  3回目が一番大きくなるように読む。

      C:  3回目でみんなでぴったり声を揃えるように読むようにする。

      C:  1回目より2回目 2回目より3回目を大きくする。

      C:  だんだん力強くしていく。

      C:  だんだん明るくしていく。

      C:  くじらさんの「もっと高く」も同じようにだんだん大きくする。

 

このような流れになったら板書にもそれを表すと効果的だ。

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この骨組みができたらもう一度子ども達に問いかけて変わっていった気持ちを書き込む。

 

1回目よりがんばるぞ・・・くじらさんも応援してくれるからぜったいにやるぞこんどこそ・・などのワードをここに書き入れていくと時間の経過ともにどんどん気持ちが高まってくることを視覚的に捉えられる。 ここまで30分で切り上げたい。

 

そしてくじらぐもに触発されていく子ども達の気持ちを自分と同化させて全員で音読表現を何度も繰り返しさせたい。気持ちを揃えていきぴったりに読むそんな3回目ができたらとても嬉しいはずだ。

 

音読表現を聴き合い評価しあいふりかえりをノートに書かせる。「音読をしてどう自分の読みが変わったか」音読し始めて最後まで15分は必要だろう。

 

視覚的な板書と大きな発問で変化する音読をつかませよう。そしてたっぷり時間をかけて声を揃えて音読表現させよう。

 

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で。

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