授業現場を散歩する。

対話する授業を求めて・・

小学校の先生に向け授業づくりのヒントを紹介します。


特別の教科 道徳

「手品師」道徳6年 焦点化して葛藤を表面化する。

「誠実に生きる」「正直に生きる」「約束を守る」「良心と向き合う」これらは大人になっても何度となく耳にする文言だろう。人は行動を決める時、相反する2つの声があり迷うことがなんと多いだろうか。 高学年にもなるとおおよその善悪はわかっている。しか…

「ブラッドレーのせいきゅう書」道徳4年 あたりまえのことへの配慮

道徳教材の中には取り扱いに配慮の必要なものがある。「おかあさんのせいきゅう書」あるいは「ブラットレーのせいきゅう書」はそのひとつ。家族に対する考え方、家事やお金の扱いと関係する内容の場合、様々な境遇の子どもたちがいるのでどのように進めたら…

「二わのことり」道徳1年 1年生でも議論させた。

「二わのことり」は資料が教科書会社によって少し異なっている。「みそさざい」を「すずめ」に変えている場合もある。ここで繰り広げられる小鳥たちの物語を通して「友だちを思いやる気持ち」をどのように受け取らせるか、まだ幼い1年生に議論させようとし…

「絵はがきと切手」道徳4年 ゆさぶりをかける発問より 問い直す発問を考える。

*学習指導要領 ある日のこと転校した仲良しの正子からひろ子に届いた郵便物は定形外で70円の料金不足だったことがわかった。 本人にそのことを知らせるべきかどうか迷うが最終的には正子のためを思い伝えることにするというお話である。 授業のTCを…

「妙見山のちかい」道徳4年 その時代の世界に連れて行くことが効果的。

子どもの人格形成の基盤は家庭にある。家族は日常生活の中で常に関わり合い密接なつながりを持っている。そのため身近すぎてその大切さやありがたさに気づかないことがある。 この授業が自分の家族を見つめなおすきっかけになるだろうか。 授業TCを考察しよ…

「あしたはえんそく」道徳1年 「気持ち」を考えすぎるとたどりつかない。 

1年生の道徳の時間は時間配分が大切である。なぜかというとお話文の理解に時間がかかる発達段階だからだ。登場人物が多いとあらすじだけでもややっこしくなり混乱をきたすことがある。 ポイントは あらすじの視覚化 発問の精選・・・・・・・ではないか。 …

「スーパーモンスターカード」道徳4年 ドラマチック!焦点化して本音を語らせる。

学習指導要領 ねらい 「自分が間違いを起こしそうになった時 立ち止まってよく考え 正しいと判断したことを 自信をもって行おうとする判断力を育てる」 教材文の内容は主人公の友だちがスーパーモンスターカードをコンビニで万引きしようとする話である。 事…

「最後のコンサート」道徳5年 生と死 実話の力を生かす。

学習指導要領 精一杯生きる 1つしかない命 命の大切さ・・・など「生きる」というワードを使った言葉はよく耳にするが、それはどういうことなのか・・子どもたちは普段は深く考えないだろう。 また死に向かう人間の生きざまに実際に出会わせるのは難しい。 …

「なしの実」道徳4年 本音を受けとめるクラス作りが積極的な発言を生む。

学習指導要領 嘘をついたりごまかしたりすることは他者だけでなく自分自身も偽ることに気づかせ 誠実な生き方を大切にする心を養う。 「ファーブル昆虫記」で有名なアンリ=ファーブルの「なしの実」を通して正直な心とは何かに向き合った授業のTCを考察しよ…

「雨のバス停留所で」道徳4年 葛藤 するべき行動と 自分の本音

学習指導要領 本時のねらい お互いが気持ちよく暮らせるため相手の立場に立つことに気づかせ約束やきまりを守る大切にし守ろうとする心情を育てる。 今回は、なぜ「きまり」を守るべきなのか?を考えさせたがなかなか本音が出ない子どもたちの発言を考察する…

「三年元気組」道徳3年 発問の言葉選びに気をつける。 

学習指導要領 「がんばりじまん」のスピーチをすることになった。何をスピーチするかを考える中でクラスの仲間や先生の言葉から「ぼく」が自分の長所をみつける物語。 長所を見つけ伸ばすための考え方を学ぶ授業のTCを考察しよう。 導入 展開前段 展開後段 …

「黄金の魚」道徳3年  欲に溺れる自分と向き合わせる。

*学習指導要領 この教材は欲に駆られたおばあさんが登場する。次々と願い事をかなえてもらうが満足しないあばあさんがさらに次々と欲張ったことにより全てが消え元の姿に戻ってしまうという物語。 このおばあさんを通して子どもたちは自分が持っている「欲…

「泣いた赤おに」道徳4年 友だちとの事。子どもが投げた大事な一言を拾う。

学習指導要領 赤おにを追っていくか青おにを追っていくか展開の視点をどちらにするかの議論はある。今回は青おにを中心に据えた授業のTCを見てみよう。 導入 展開前段 展開後段 【授業改善例】 導入 T1: みんなにとって友達ってどんな人? C: 楽しい人 C: …

「泣き虫」道徳6年 いじめについて交流。発表を無理強いしない。

学習指導要領 「泣き虫」 登場人物 いじめをする子 トオル君 いじめられる子 藤井君 傍観者たち とりまきグループ クラスのみんな わたし いじめを憎む子 勇気君アダ名は「泣き虫」 キャラクターがはっきりしていてわかりやすい。藤井君はいじめを受ける。近…

「公園のきまりを作ろう」道徳5年 児童主体。教師は脇役に徹する。

単元目標 個人や集団が安全かつ安心して生活出来るために「きまり」がある。 それを理解して守っていこうとする実戦意欲と態度を育てる。 教科書を開くと見開き2ページに公園の中で思い思いにすごす人々の様子がイラストで描かれている。ここにきまりを記す…

「ひとりぼっちのYちゃん」道徳4年 本音と向き合うグループ交流はまとめない。  

学習指導要領 「ひとりぼっちのYちゃん」は「わたし」が引き起こしたどこにでも起こりうるいじめの状態に対しいじめられているYちゃんが打ち明けることで解決に向かう話である。ストレートなわかりやすい話だ。 高学年の子の微妙な力関係の中で日々過ごして…

「遠足の朝」道徳4年 1つ1つ丁寧に 本音の意見を受けとめ 葛藤する場を作る。

学習指導要領 本時の目標は 自分が正しいと思ったことは相手がどんな立場の人であっても人に頼ることなく自分で実践しようとする態度を養う。 ・・・である。 資料 「遠足の朝」 の内容は仲間はずれの現場である。 子どもたちの葛藤する姿が見られた授業のTC…

「森のゆうびんやさん」道徳2年   役割演技で 何をつかませるか? 演技直後の発問が大事。           

学習指導要領 「森の郵便屋さん」 あらすじ 郵便を配達しているくまさんが森のみんなのために心を込めて郵便物を届けている。郵便物がない日もみんなに声をかけている。ある雪の日にもやぎ爺さんに郵便物を苦労して届け喜ぶやぎ爺さんの顔を見てよかったと感…

「くりのみ」道徳2年 聞き上手になると 授業に対話が生まれる。

学習指導要領 「くりのみ」のあらすじ 食べ物が少なくなる冬のある日きつねとうさぎが食べ物を探しに行くとき出会う。うさぎは「たくさん見つかるといいですね。」と励ます。 きつねはどんぐりをたくさんみつけおなかいっぱい食べた後残りのどんぐりを落ち葉…

「つまらなかった」道徳4年 見えてきた子ども同士のお付き合い。 キーワードを示し 発問を焦点化する。

学習指導要領 他者の話を聞きまちがえ相手の真意を確かめずすれ違いが生じる。 自分の意見を伝え相手の意見も聞き互いに受け入れていくことができれば気持ちの良い生活が送れることにつながるのではないか。 焦点化を意識した道徳授業のTCを考察しよう。 あ…

「すてきなえがお」道徳2年 登場人物の気持ちを考える場を減らす。

学習指導要領 わざとではなく他人の足を踏んだ主人公の心の揺れが描かれた作品。「すてきなえがお」 本時のねらい 「よくないことをしたときに正直にあやまる大切さについて考える。うそやごまかしをせず明るい心で生活する態度を育てること。」 授業の流れ…

「はしのうえのおおかみ」道徳2年 何のための役割演技かを 伝えてから活動する。

学習指導要領 指導内容【思いやり・親切】は人に接するときの基本姿勢である。 低学年 「 身近にいる幼い人や高齢者にあたたかい心で接し親切にする。」 中学年 「 相手のことを思いやり親切にする。」に発展する。 2年生ではそれをふまえて相手に優しく親切…

「このままにしていたら」道徳4年 高学年の道徳。 きれい事に終わらないように 核心をつく。

いわゆる「9歳の壁」を超えた4年生。この時期の子どもたちは集団の中にルールを作りそれを大切にしようとする。「相手や周りの人たちの立場に立って考えようとする態度」をしっかり育てたいものだ。 「このままにしていたら」は社会のきまりを守る大切さに…

「かぼちゃのつる」道徳1年 低学年の 道徳の授業では 役割演技が有効  

*学習指導要領道徳 1年生は自分のことをほとんど知らない。どんな自分かを知るのは平均的には9歳頃からだといわれている。 そして「わがまま」とは何か?を教えないと案外わかっていない。 このことを授業の流れをたどりながら考察しよう。 あらすじ 導入…

「うそをついた」道徳2年 役割演技の続き。葛藤させる場を作る。

*学習指導要領道徳 道徳の時間に資料全文のある部分をカットして子どもたちに渡して考えさせる場合がある。役割演技も取り入れて組み立てた授業を考察しよう。 あらすじ 導入 展開 【授業改善例】 あらすじ 教材名「うそをついた」 登場人物 * わたし ひと…

「きいろいベンチ」道徳2年 役割演技* 道徳の授業は 盛り込み過ぎずシンプルに。

登場人物* たかし てつお 女の子 おばあさん あらすじ* たかしとてつおは、おもちゃのひこうきを もって公園で遊んでいるうちに、もっとよく飛ばすために「きいろいベンチ」の上から飛ばすことにした。なんども夢中になって飛ばした。その遊びが終わって二…